今回は、温度計のセンサがマネキンや涼神服に触れないようにセットしてみました。
ということは、涼神服内の空気の温度を計ることになります。隣に温湿度ロガーもセット。
2.空調風神ベストを着せて、温度計のセンサをマネキンの下にセット(外気温を測ります)。
炎天下の太陽光直撃環境なので、センサに太陽光が極力当たらない位置にセットしました。
地面はアスファルトなので、炎天下の路上にいる状況に近いと思います。隣に温湿度ロガーもセット。
3.屋外に設置して実験スタート(この日は降雨の可能性がなさそうだったので、太陽が降り注ぐ場所に設置しました)。
4.涼神服に送水する水は、普通の水道水を使用。
5.涼神服のポンプコントローラの電池は充電池(eneloop)、空調風神服のファンとバッテリーは12Vタイプの製品を使用。eneloop、バッテリーともに満充電の状態です。
10時、実験スタート。スタート時の温度は、あまりの暑さに写真取り忘れました・・・おそらく外気温、涼神服の内側の温度ともに34℃くらいだったはず。
実験開始と同時に、ポンプコントローラの+ボタンを1分くらい押し続けて涼神服に水を送り込みます。これで涼神服全体に水が行き渡ります。
マネキンはなにも教えてくれないので、腕の部分を触って濡れてきたことを確認。
その後、ポンプコントローラの水量設定は5、空調風神服のファン強度は中の設定で実験を行います。
温度計を突っ込んでみると、40℃!うちのお風呂の温度と同じ!!ということは涼神服も温かい?
サーモグラフィで撮影してみると・・・
作業服の表面温度はおよそ35℃。暑い。。。
では一枚下の涼神服の表面温度は・・・
おや?約26.7℃!気化熱効果おそるべし!
試してみました。凍らせたペットボトルを用意。放置しているとすぐに溶ける・・・
時刻は13時30分。溶けたばかりの冷水(約5℃)を給水開始!
冷たい水が流れるチューブの表面には温度差で水滴が付いてます。
サーモグラフィで撮影してみると・・・涼神服の表面温度は約25.3℃!冷水がさらに冷やしてくれる効果は1.4℃か?!
あくまでも簡易的な測定なので、なんとも言えませんが、体感では冷たさを感じられるのかもしれません。
(マネキンは何も言ってくれないのでわかりませんが・・・)
水冷シャツ「涼神服」は常温の水道水の使用を前提としています。
実験の結果でもおわかりいただけたと思いますが、気化熱効果による冷却性能は冷水でもぬるま湯でもほとんど差がありません。
身体に優しい冷却効果を得るのであれば、手軽に手に入る常温の水道水でバッチリです。
(グラフは温度計と同時に設置していた温湿度ロガーのデータです。写真の温度計とは若干数値の違いがあります。)
10時~17時30分の外気温の推移は、ずっと30℃超えでした。
それどころか、アスファルトの上だと、実際の周囲温度は40℃を超えています!どうりで呼吸が苦しくなるほど暑いわけです。
にも関わらず、涼神服の内側は外気温から数度低い状態を一日中キープしており、気化熱による冷却効果が続いたことがわかります。
(追記:13時30分に冷水供給開始しましたが、グラフ上に大きな変化はありませんでした)
(グラフは温度計と同時に設置していた温湿度ロガーのデータです。)
こちらは温度とは逆で、服の内部の湿度が高い状態でした。涼神服の水分が気化することで、服の内側の湿度は高くなりますが、それと引き換えに内側の温度が下がっているということです。
気化熱効果バンザイ!
実験結果から、猛暑、酷暑でどうしようもない状況でも、涼神服の気化熱効果は発揮されて服の内部は温度が下がっていることがわかりました!
涼神服を着用できる環境の方にはこの効果をぜひ取り入れて、少しでも身体を労ってあげてほしいと願っています!
【注】実験結果は気象条件や環境によって変わります。実験データはあくまでも参考値とお考えください。